WordPress 2.0の新機能

2.0はまだ出てないけれど、開発者の一人であるOwenが2.0の新機能について書いていたので要約して訳してみた。

What’s New in WordPress 2.0?より。

1.5から2.0では何が新しくなったのか?

1.5から2.0の改良点の多くは目には見えないところで、こうした改良点は開発者でなければ気がつかない。基礎エンジンの性能を拡張したことにより、以前よりもより良いプラグインをより速く開発できるようになった。

  • より抽象化されたデータ・レイヤー
    これによりデータベースのアクセスとプラグインの開発が改善される。
  • 新しいインポートシステム
    新しいインポートシステムは抽象化されたデータ・レイヤーを利用している。そのおかげでコンバートするには単純な関数を呼び出すだけでよくなった。また、インポーターは管理画面から利用できるようになった。
  • 管理画面の再デザイン
    管理画面の特に投稿の画面では、各パーツをドラッグして並べ替えることができるようになり、プラス/マイナスをクリックすればセクションを広げたりたたんだりすることができる。
  • リッチ・エディター
    WordPressに新しい投稿エディターが備わった。これによりタグを読み解かなくても自分の投稿をそのまま見ることができる。また、投稿エリアもドラッグしてサイズを変更することができる。
  • 画像/ファイルのアップロード
    投稿画面、リッチ・エディターのすぐ下に画像をアップロードして投稿に挿入することのできる新しい機能が備わった。また、画像へのコメント受付専用のページも自動的に作られる。
  • 改良された投稿プレビュー
    書き込み部分の下にプレーン・テキストで表示するのではなく、自分のサイトに通常に適用しているレイアウトとCSSを使用した組み込みフレーム内に表示するようになった。これにより実際に公開したときとまったく同じ投稿記事を見ることができる。
  • ユーザーのメタデータ
    ユーザーベースのオプションをサポートするために、ユーザーのデータ構造がかなり柔軟性を持つようになった。WordPressをCMSとして使う人は、あらゆる種類のカスタムデータをどんなユーザープロフィールにでも追加することができるようになった。
  • ユーザーの役職と権限
    「ユーザーレベル」というセキュリティ・コンセプトは役職に置き換えられた。WordPressでは各ユーザーに役職を与え、その役職は「投稿の編集」や「プラグインの始動」などのいくつかの操作をすることのできる権限を持つ。ただし、プラグイン作者は適切なパーミッション管理を使用するためのまったく新しい権限を作成することができる。
  • テーマ管理画面の改良
    WordPress 1.5ではテーマの変更ができた。そして2.0ではその変更の前にそのテーマがどのように見えるかが分かるようになった。そのテーマがスクリーンショットを含んでいれば、テーマの管理画面でそれを見ることができ、テーマを選ぶ手助けになる。
  • Ajaxでのカテゴリーの追加
    WordPress 2.0ではたくさんのAJAXが使われているが、これはおそらく最もリクエストのあったものだろう。この機能は投稿作成画面から直接新しいカテゴリーを追加できるようにするものだ。
  • Ajaxでの一覧管理
    管理画面では、カテゴリー、投稿記事、コメントなどリストを表示して削除を行う箇所が何箇所かある。2.0では再読み込みする代わりに該当の行が赤くなってフェイドアウトするようになった。
  • Javascript/イメージの移動
    バージョン2.0では以前と比べてより多くのjavascriptを使用している。FAT(Fade Anything Technique – 何でもフェイド・テクニック)やSACK(Simple Ajax Code Kit – シンプルAjaxコードキット)などのいくつかのユーティリティは他のツールやプラグインでも使用することができるので、ほかよりも厳しいパーミッションを持つかもしれないadminディレクトリの外の開発者が利用しやすい場所においたほうがいい。
  • テーマ管理画面の改良
    K2に取り組んでいた連中はWordPressの管理画面に自分たちのテーマ用のカスタムな設定ページをハックするためならどんな苦労も惜しまなかった。今やその機能が、テーマとともにfunctions.phpファイルに含まれることによって簡単に利用できるようになった。その機能はデフォルト・テーマ用の新しいヘッダー・ジェネレーターで見ることができる。
  • ピン遅延の解消
    投稿が保存されたときにトラックバックやピンバックを送信するのではなく(これがWP1.5で投稿する際の遅延の原因になっていた)、管理画面インターフェースがもっとすばやく反応できるように、別の方法でピンを送信するようになった。
  • 持続キャッシュ
    WordPressは特定のクエリをデータベースに繰り返し要求するので、スピードを上げるためにこれらのクエリ結果をディスクにキャッシュするようにした。このキャッシュはWP-Cacheのような他のキャッシュ・プラグインと互換性があり、大規模サイトにおいてすべての最適化を避けることができるほど十分なものにもなりえる。
  • データベースのバージョニング
    データベース・スキーマに対するアップデートが必要な場合、管理画面でアップグレード・ルーチンを実行するよう促すようになった。コードを実行する上でデータベースを十分よい状態に保つことができるので役に立つだろう。
  • 新しい組み込みプラグイン
    WordPress 2.0にはスパムを防ぐためのAkismetプラグインと手動もしくは自動でデータベースをバックアップするためのWP-DB-Backupプラグインが含まれるようになった。

以上は1.5.2がリリースされてから追加された主なもので、これらに加え、2、3百のバグがフィックスされた。