「WordPressのアップグレードを簡単に:EasyWPUpdateの巻」に引き続き、WordPressを簡単にアップグレードするためのもう一つの方法、「The WordPress Management Suite」をご紹介。機能としてはEasyWPUpdateと同じようにバックアップとアップグレードの両方を実行することができますが、EasyWPUpdateがシェルスクリプトなのに対して、こちらはPHPスクリプトです。とりあえずローカルとDreamHostでテストしたところうまく行きましたが、バージョンとしてはまだ0.1-alpha2(2/3現在)とのことです。
導入前の注意ごと:
- PHPがセーフモードだと使用できない
- サーバーによる書き込みを禁止しているDocumentRootにWordPressがインストールされていてると使用できない
- アップグレード実施後、ファイルのオーナーがサーバーになるのでユーザーによるファイルの変更/削除ができなくなる可能性がある(ただし同梱の
chmod.php
を実行すれば回避できる)
導入:
- The WordPress Management Suiteよりダウンロード(「Installation」の「Download it as .tar.gz or as .zip file」で.tar.gz か .zipをクリック)
- 解凍してwp-manageフォルダごとWordPressのベースディレクトリ(wp-config.phpファイルやwp-contentフォルダのある場所)にアップロード
- wp-manage以下のworkディレクトリとそのすべてのサブディレクトリがサーバによる書き込みを許可している事を確認
- アップグレード機能を使用する場合、WordPressのベースディレクトリ、wp-config.phpをのぞくすべてのWordPressのファイル、wp-adminとwp-includesディレクトリがサーバによる書き込みを許可している事を確認
実行:
- 管理者権限でWordPressにログイン
- ブラウザで http://わーどぷれすの場所/wp-manage/のスタート画面を開く(スクリーンショット#1)
- バックアップを実行するには「Start backup »」をクリック
- バップアップが成功するとwp-manage/work/backupにランダムなファイル名の.zipファイルができる(スクリーンショット#2)
- この.zipファイルはファイル名と場所が分かれば第三者にダウンロードされてしまうので、速やかにダウンロード後、FTP等で削除(もしくは第三者がアクセスできない場所に移動)
- アップグレードを実行するにはスタート画面で「Start upgrade »」をクリック
- 成功すると「Result:As it seems, everything went smooth.」と表示される(スクリーンショット#3)
備考:
- DreamHostではアップグレード実行時に「It was not possible to retrieve the remote file〜」と表示されてWordPressの最新版(latest.zip)を取得できなかったが、その後の指示に従ってWordPressの最新版のzipファイルをローカルにダウンロード後、ファイル名をlatest.zip としてwp-manage/work/latestにアップロードし、再度「Start upgrade »」を実行したところ成功した。
- 日本語リソース(ja.mo)を導入済みのWordPress 2.0.xからWordPress 2.1にアップグレードしたところ、wp-includes/languages/ja.moの/languages/がなくなってwp-includes/ja.moとなってしまった。
EasyWPUpdateと比べると以下のような不利な点があります。
- 複数のWordPressのバックアップ/アップグレードはできない
- バックアップファイルがWordPressのベースフォルダ(
wp-config.php
ファイルがある場所)に作成されるため、第三者にダウンロードされる恐れがある(つまりバックアップ実施後、速攻でローカルにダウンロードしてサーバー上のバックアップファイルを削除する必要がある)
はじめまして。kurotepuといいます。
WordPress2.2にアップグレードしなきゃと思っていたところにこの記事、ありがとうございます。
おかげで簡単にできました。