WordPress 2.1 “Ella” リリース

さてさて、お待ちかねのWordPress 2.1、その名も「Ella」がリリースされました。いつもの通り公式開発ブログのアナウンスを全訳しましたので「続きを読む」以下からどうぞ。

2.1の新機能については以前から公式ブログ、開発者のブログ、ひろまささんの「WordPress 2.1 の新機能」、そしてこのブログでも何度か取り上げているので特にサプライズは無かったのですが、リリースサイクルがより頻繁になり、すでに次期バージョン2.2のリリース日も決めている(4月23日)と書いてあったことにはちょっと驚きました!!

コミッター、協力者、そしてボランティアの皆さんから成るWordPress.orgコミュニティを代表して、有名なジャズボーカリスト Ella Fitzgerald に由来する、WordPress 2.1 “Ella” のリリースをお知らせいたします。新しいバージョンの機能をいくつか次に挙げましょう:

  • 自動保存おかげで投稿を失うことは二度とありません。
  • 新しくタブ化されたエディターは、投稿を書いている途中でも簡単にWYSIWYG編集とコード(直接)編集の切り替えができます。
  • ロスレスなXMLのインポートとエクスポートは、WordPressブログ間のコンテンツ移動を簡単にします。
  • 完全に作り直したビジュアルエディターにスペルチェック機能が備わりました。
  • 新しい検索エンジンプライバシー設定によって、ブログが更新通知サイトにお知らせを送信しないように、そして Google などの検索エンジンにインデックスされないように設定することができます。
  • どの『ページ』でもトップページに固定し、最新の投稿をトップページ以外の場所に設定することができます。これによってWordPressをコンテンツ・マネージメント・システムとしてより簡単に使用できるようになります。
  • データベースコードがよりいっそう効率化され、前のバージョンよりも速くなりました。MySQLの Domas Mituzasがクエリーを徹底的に調べてくれました。
  • リンクではサブカテゴリーが使用できるようになり、オンザフライでカテゴリーを追加できるようになりました。
  • Shuttleプロジェクトにより、ログイン画面を再デザインしました。
  • さらにAJAXを使用して、カスタムフィールド、コメント承認、削除、その他の多くが速くなりました。私のお気に入りはコメントページで、コメントの承認/非承認を即座に行うことができます。
  • 『ページ』に「下書き」もしくは「非公開」ステータスを設定できるようになりました。
  • 管理画面がリフレッシュされて読み込みが速くなり、視覚的により一貫性のある物になりました。
  • ダッシュボードの表示が素早くなり、RSSを非同期的にバックグラウンドで取得するようにしました。
  • コメントフィードに最新の10個ではなくすべてのコメントを含むようにしました。
  • 国際化を進め、右から左へ読み書きする言語をサポートするようになりました。
  • アップロードマネージャにより画像、ビデオ、音声ファイルのアップロードの管理が簡単になりました。
  • 新バージョンのAkismetプラグイン が同梱されています。

…さらにまだまだたくさんあります。小さなイースター・エッグ(隠し機能)があちこちに隠れています。こうしたそれぞれの新しい機能を見つける一番の方法は、実際に試してみることです。

開発者向けの特徴

開発者の皆さんは特にこのリリースを気に入ってくれるでしょう。このリリースでは2.0よりもさらにコードが整理され、新しい世代のより機能豊富なプラグイン開発を可能にする何百もの機能拡張が含まれています。ここではその一部をご紹介します:

  • Pseudo-cron機能により、よりcronに似たイベントのスケジュール管理ができます。
  • ユーザー管理で数十万のユーザーを楽に扱えるようになりました。
  • 新しいWP_Errorクラスにより、エラー報告と処理の方法が整理されました。
  • javascriptローダーにより、プラグインに豊富な機能を含めるのが簡単になりました。
  • たくさんの新しいフックとAPIが追加されました。
  • コードにインライン資料を書き込むようにしました。
  • より機能豊富なメディアプラグイン用に画像とサムネイルのAPIを追加しました。
  • カスタムヘッダー、カラーピッカー、画像トリミングフレームワークを追加しました。

また、2.1には550個以上のバグフィックスが含まれています

将来

これから将来のことを思うと本当にワクワクします。まず最初に、2.0シリーズは空前の成功で、180万回以上のダウンロードがありました。そしてMark Jaquithのおかげで、2.0ブランチへのセキュリティとバグのフィックスを2010年まで安定的に維持し続けます。

多くのユーザーにとってはよりエキサイティングなことだと思うのですが、私たちは新しい開発サイクルを採用します。過去3年間のWordPressの開発から学んだことをもとに、Ubuntuのようなより頻繁なリリーススケジュールに移行することを決定し、1年のうちに何度か大きなリリースを行うこととします。ということで、WordPressの歴史上初めてのことですが、次のバージョンがいつリリースされるのかという問いに対する答えを私は持っています。それは4月23日です。

さらに良いこととして、アイディア・ボードで皆さんが投票する機能をもとに主な開発が行われます。(ちょっと待った、まだある:このアイディア・ボードに一度にたくさんのアイディアを評価付けするための新しいHot-or-Not(「好む」か「好まない」か)インターフェースが備わったので、ぜひ投票してWordPress 2.2について言いたいことを言ってほしい。)

「WordPress 2.1 “Ella” リリース」への4件のフィードバック

  1. こんにちは。
    早くも4月23日に2.2のリリース予告がされましたが、正直バージョンアップのたびに心臓バクバクです。
    ひたすら無事にバージョンアップ出来るか願うばかり。(w

    やっぱりバックアップは習慣にしないといけませんね。

  2. kohakuさん、こんにちは。

    実は私も結構びくびくしながらバージョンアップしてるんです ;-)。
    でももう使い始めて確か3年くらいたつ思いますが、実際にバージョンアップでトラブった記憶は無いんですよね(嫌な記憶は忘れてるだけかもしれませんが(笑)。
    だもんでバックアップだけちゃんとしてればそんなに心配するもんでもないのかなとも思います。でもまぁ、あのリリースサイクルのアナウンスを聞いたからには、今年からはいやでもバージョンアップに慣れますよ!

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