WordPress テーマの詳説:第一章

ステップ2:仕組みを理解する

さて、これでテーマからすべてのスタイルを剥ぎ取って、手元にはコンテンツだけが残ったわけだ。だが実際はこれはまったくの事実ではなく、テーマには基本的なレイアウト構造の要素が含まれている。今のテーマを見てみればこのサイトにも次の構造が残っていることが理解できるだろう:

  1. タイトル
  2. 投稿、抜粋とコメント
  3. サイドバー
  4. フッター

この構造はこのテーマディレクトの残りのファイルのよって決められている。すべての出発点はindex.phpで、このファイルは WordPress がページを表示するとき毎回実施される。

上のようにこれを4つの基本的なセクションに分けてみた。post(投稿)の詳細をとりあえず無視してみると、こらは単純なデザインだ。<?php … ?>に注目してほしいのだが、これはPHPの関数だ。ユーザがこのページを見に来ると、ウェブサーバ上のPHPインタープリタがこのタグの間にあるものすべてをコンパイルする。ユーザが目にするのはコードからコンパイルされた出力のみで、このPHPコードを目にすることは決してない。

コードを参照して、まず1,3、4をみてみよう。2は後日に見ることにする。

  1. get_header ()header.phpを読み込む
  2. get_sidebar ()sidebar.phpを読み込む
  3. get_footer ()footer.phpを読み込む

これらの関数は名前の示すとおりであり、サイトのデザインを小さな部品に分けることができるようになっている。これによって他の複雑な箇所にかかわり無く、適切な箇所にのみ専念することができる。実際のところ、必ずしもこれに従わなくてはならないわけではなく、すべてのコードをindex.phpに入れることもできるのだが、良い手段なのでここではこれに従っていこう。